なにこれすげえ!モノづくりを支える試験・分析情報のポータルサイト「ShareLab」がオープン
どうも、昨晩食べまくったお好み焼きで未だ胃もたれ中なやぎこです。不摂生、ダメ絶対。
さて今日は、そんな理系学徒・やぎこちゃんが思わずテンションアゲアゲになってしまった新サービスのご紹介。
何かモノづくりをするときや研究をするとき、絶対に付いて回るのがその分析調査方法の検討だったり実際の実験分析だったりするんですよね。
で、これが大変面倒くさい。
まあ僕自身、そっちは少し齧った程度なもんなんですが、それにしてもこの実験計画立てるのがけっこう面倒でして。
何が一番面倒って、調べたいものをどうやって分析すればいいのか調べるのが面倒くさい。
ネット上にある論文のライブラリを漁ったり、いろんな大学の先生にメールで聞いてみたり……。
……なんだか少し私怨が入った気もしますが、まあつまり何が言いたいかって、そういうのをもっと簡単にしてくれるツールないのかなってずっと思ってたんですよ。
「これが調べたい!」ってなったら、そのワードを検索窓に放り込むだけで解決策を教えてくれるようなサービス。
ここまで言えばもうお分かりでしょう。
そう、今回紹介するサイト、「ShareLab」がまさにそれなんです。
ということでこの(自分的には)超画期的なツール、詳しくご紹介していきたいと思います。
軽く説明をば
とまあ、仰々しく「ご紹介」なんて言ったものの、現実このサイトって完全にデータベース的なモノといいますか、そんなに文章で説明することってあまりないんですよねぇ。
とはいえ何も言わないわけにもいかないので、軽い説明をさせて頂こうかと。
ShareLab(シェアラボ)はイントリックス株式会社が2017年8月17日に立ち上げた、試験分析に関するポータルサイトです。
このサイトを使うことで、ユーザーは簡便に試験分析に関する情報を手に入れることが出来、それによって生産性の向上が図られることが期待されます。
基本的にBtoB向けなサービスのようですが、けっこう個人向けにも有用な情報がたくさん掲載されているようでした。
今後は施設や設備、事例のデータベースの拡充、およびセミナーの実施や相談窓口の設置なども視野に入れていくとのことで、ますます期待がかかるツールと言えるでしょう。
習うより慣れろ?
てなわけで堅苦しいご紹介も終わったところで(おい)、実際に使いながらところどころ説明を加えていこうと思います。
まずは一番初めのホームページ。
主に三つのメニューに分かれていて、「試験・分析する」「事例を調べる」「試験・分析について学ぶ」という風にそれぞれなっています。
上で言ったデータベース的な使い方はもちろん、実験をする場所の確保やその理論についての学習までもが出来るということで、まさに試験分析のポータルサイトと言った感じ。
下にスクロールしていくと出てくるのは、試験できる場所を絞り込むための簡易的な検索窓。
更に下へ見ていくと、次に出てくるのはお目当ての事例調査メニュー。
さまざまなジャンルから絞り込むことが出来ます。
そして一番下にあるのは試験分析の原理についてを学べる画面。
分析技術についてから使用器具にまで、詳しく列挙されているみたいです。
さて今回見ていくのは、僕自身散々苦しめられた実験操作についてのデータベース。
上の「事例を調べる」から全ての事例を開き、面白そうなものを探しながら適当にスクロールしていきます。
でもって今回選んだのは、これを見てくださっている方々にも馴染み深いであろう「消費期限」の設定に関する試験。
実際にどうやって消費期限が設定されているのか、これを見れば分かるみたいです。てことでさっそくクリック。
と、そこに出てきたのは、
保存温度を「10℃恒温」とし、保存開始時・保存4日後・6日後・8日後の計4回にわたって、一般細菌数・大腸菌・腸炎ビブリオの測定、外観・色・風味について5段階による官能評価を行いました。
との表示。
まあ要するに、冷蔵庫の温度に近いであろう10℃に気温を保ちつつ食品を保存してみて、日数経過ごとにアブナイ細菌がどのくらい増えてるかとか、味や風味が落ちてないかとかを検査してみたよー……ってことです。
もちろん菌数の測定法にはコロニーカウント法だったりMPN法だったりいろいろあるんですが、まあその辺に関してはごちゃごちゃ言っても仕方ないので割愛ということで。
ってか、消費期限って案外原始的な方法で設定されてるんですね……。
さて、なんだかこれだけじゃツマラナイので他の事例も見てみることにしましょう。
小中学生は今ごろ夏休み真っ盛り……ということで、お次は自由研究にも出来ちゃいそうなくらい簡単なモノにしてみます。
てことでもう一つ例に挙げるのは、「焼き菓子中の水分含量の測定」。
なんだかすごそうな感じに書いてはありますが、つまりはオーブン使って水分飛ばして、重量の差で水分量を測定しよう寝っていう至って簡単な実験なんですよね。
焼けて発煙しないよう、100℃をちょびっとだけ越える温度で加熱することだけに気をつけておけば、あとは家でも出来ちゃうくらい簡単な実験です。
どうですか小中学生の皆さん、自由研究なんかにいかがですか(宣伝)
ちなみにこのサイトには上でも述べたように他にも、
こんな感じに実験が出来たり調査委託出来たりする場所を探す機能や、
こんな風に各分析調査の原理や方法の説明をしてくれるページがあったりもします。
まあおそらく、場所を借りたりするにはちゃんとした企業だったり団体だったりしなきゃいけないとは思うんですけどね。
それにしても理系、特に化学や生物系な学生・研究者にとって嬉しいサイトが出てきてくれて、ぼく感激。
おわりに
てことで、今回は「ShareLab」について見て来ました。
ぼく自身、高校でやってきた研究まがいなナニカから離れておおよそ一年くらいになるんですが、やっぱりこういうの好きなんだなぁってこの記事書きながらしみじみ思ってたりします(w
全く意味が分からなくてもこういうのって眺めてるだけで楽しかったりすると思いますし、ちゃんとこういうのを学習した人にだけじゃなく、興味がある!ってだけの方々にも是非是非おすすめしたいサービスでした。
こういう小さいところから、理科だったり科学だったりへの興味が広がっていったらいいなぁと思う次第であります。
[最終更新日]2017/08/21
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