スマホの通信量を節約するために知っておきたいWi-Fiの基礎知識&活用法

スマホの通信量を節約するために知っておきたいWi-Fiの基礎知識&活用法

キャリアの月間データ通信量の制限を超えるとインターネットの接続が遅くなるのでイライラしますよね。スマホで動画を視聴したり容量の大きいアプリをダウンロードしたりすると通信量を多く消費するので、月の後半になるとインターネットが重くなるという方は多いかと思います。

Wi-Fiを上手に使えばキャリアのデータ通信量を節約でき、月の後半でも快適にインターネットが使えます。スマホの通信量を節約するために知っておきたいWi-Fiの基礎知識&活用法をまとめましたので、毎月データ通信量の制限を超えてしまう人はぜひ参考にしてください。

データ通信量の制限を超えると通信速度が遅くなる

ドコモ、ソフトバンク、auなどのキャリアではスマホの通信制限を設けています。キャリアやプランによって上限や料金に差がありますが、制限を超えると通信速度が遅くなります。

通信速度が遅くなるとサイトがなかなか開かない、動画の再生が重たい、SNSに写真や動画をアップするまでの時間が長いなど、不便な思いをします。

一方で、プランを容量の多いものに変えればデータ通信量が増えますが、料金も上がります。なんとか料金を抑えながら快適にインターネットを使いたい。その悩みを解決するひとつの方法として、Wi-Fiを使ってデータ通信量を節約する方法をこれから解説します。

Wi-Fiとは?

Wi-Fiってよく聞くけど、いまいちどんなものか分からない…。という方も多いのではないでしょうか。

まず、Wi-Fiの読み方は「ワイファイ」で、「Wireless Fidelity」の略となっています。Wi-Fiは無線LANの規格のひとつで、無線(ワイヤレス)でLAN(ラン)と呼ばれる限定されたエリア内で構築されたネットワークに接続するための技術を指します。

無線LAN親機である「Wi-Fiルーター」を介し、スマホやタブレット、ゲーム機などWi-Fiに対応している機器をインターネットに接続します。

よく間違われるのですが、無線LAN=Wi-Fiというわけではなく、Wi-Fiはいくつかある無線LANの規格のひとつです。Wi-Fiは対応しているデバイス・機器間の接続を保証するもので、無線LANが必ずしもWi-Fiであるとは限りません。

Wi-Fiはワイヤレスでインターネットに接続できるのでケーブルは必要ありません。多くのデバイスがWi-Fiを採用していて、ほとんどのスマホがWi-Fiに対応しています。

Wi-Fiで通信量を節約できる理由

では、なぜWi-Fiで通信量を節約できるのでしょうか?

たとえば、自宅でWi-Fiを使う場合、以下のような流れになります。自宅でWi-Fiを使うにはWi-Fiルーターが必要で、Wi-Fiルーターを「モデム」や「ONU(光回線終端装置)」につないでインターネット回線に接続します。

Wi-Fiルーターと子機(パソコンやスマホなど)を無線で接続することにより、Wi-Fiルーターを介して子機をインターネットに接続できるようになります。

このように自宅でWi-Fiに接続するというのは、自宅で契約している光回線やADSLを使ってインターネットに接続するということです。通常、スマホはキャリアの通信を使ってインターネットに接続しますが、Wi-Fiに接続することでキャリアの通信を使わずにインターネットに接続できます。

Wi-Fiでインターネットに接続すればキャリアの通信量は増えないので、通信量の節約になるというわけです。

iPhoneの場合、自宅のWi-Fiルーターのパスワードを設定し、「コントロールセンター」でWi-FiをオンにしておけばWi-Fiの電波が届く距離に行くと自動で接続されます。

iPhone-Wi-Fiオン

Wi-Fiスポットとは?

Wi-Fiスポットは公衆無線LANサービスで、自宅でWi-Fiルーターとスマホを接続するのと同じ仕組みになっています。誰でも利用できる無料のWi-Fiスポットとキャリアの利用者向けのWi-Fiスポットがあり、前者の場合は「FREESPOT(フリースポット)」とも呼ばれます。

後者の場合はキャリアごとに利用条件があり、事前にプランやサービスに加入しておく必要があります。

スターバックス、コメダ珈琲店、ローソンなど、無料のWi-Fiスポットを設けているお店が増えており、外出先でも気軽にWi-Fiが使えるようになりました。お店や街中にある無料のWi-Fiスポットを利用することでキャリアの通信を使わずにインターネットに接続できるため、通信量の節約になります。

at_STARBUCKS_Wi2
出典:at_STARBUCKS_Wi2

無料のWi-Fiスポット(フリースポット)の注意点

無料のWi-Fiスポットは料金を払わずにインターネットに接続できるので便利ですが、セキュリティ管理は自己責任となります。誰でも利用できるということは、悪意を持った人によって不正アクセスやウイルス感染させられるリスクがあるということです。

鍵のマークが表示されていないWi-Fiは暗号化がされていないため、情報を盗み見られるリスクが高くなります。

iPhone-Wi-Fi-暗号化

暗号化されていないWi-Fiスポットは使わないようにする、または使う場合はIDやパスワードを必要とするサイトやサービスにログインしないようにするなど自分でセキュリティ管理をしましょう。

セキュリティソフトを入れておけば不正アクセスやウイルス感染した場合に警告をしてくれますが、100%安心というわけではありませんので、セキュリティに不安がある怪しいWi-Fiスポットには接続しない方がいいでしょう。

おわりに

Wi-Fiの仕組みがよく分からず今まで使うのを避けていた、という方もこれでWi-Fiの良さがお分かりいただけたのではないでしょうか。Wi-Fiを使えばキャリアのデータ通信量を節約できるので、月の後半になってインターネットの接続が遅くなるという事態を避けられます。

繰り返しになりますが、無料のWi−Fiスポットに接続する際はセキュリティに注意してくださいね。

[最終更新日]2017/03/01

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